3月21日、ソルトが亡くなりました。
9才3ヶ月でした。
原因は、実はよくわかりません。
病気でもないし、中毒でもないです。
前日の朝まで普通にご飯食べて散歩もしてました。
仕事からもどったら、今までやったことがないのにペットシーツをぐちゃぐちゃにしていて、ちょいと様子がおかしいので病院に連れていったら脱水症状があるといわれ、静脈注射をして家にもどりました。
ご飯も食べず、夜中に何度か散歩に連れていったけどトボトボ歩くだけで夜も全然寝なかったので、翌日(20日)に再び病院に連れていきました。先生は脱水が治ってないので24時間点滴しましょうと言いました。次の日のお昼に迎えに行くはずでした。ソルトにも「明日迎えにくるからね」と言って別れました。ソルトは処置を受けながら、振り返ってずっとワタシを見ていました。その時、ワタシはソルトと最後の別れになるなんて、これっぽっちも思ってませんでした。
家に帰ったら息子が「ソルちゃん死ぬ前のネコみたいだ」と言いました。その日は珍しく家族みんなが家にいて、ソルトはみんなの部屋に行き、息子の布団を掘ってました。夜中に散歩に行った時も、他人の家の庭で穴堀りをしました。ちなみに息子は霊感があります。だから余計に縁起でもないと怒り、誰もがソルトは明日元気になって帰ってくるものだと思ってました。私たちの目には、切迫した状態には見えてませんでした。
先生から夜中の3時に電話があったのに、寝ていて気がつきませんでした。ソルトの死を告げられたのは21日の朝でした。
先生が夜見に行った時は、起きてゲージの中を歩いていたそうです。散歩でおしっこもして水も飲んでたそうです。再び深夜見に行った時は壁に寄りかかるように寝ていたそうです。気になって確認してみたら、すでに亡くなっていたそうです。
数日後、先生と話しましたが、先生も危ない子はなんとなくわかるそうですが、ソルトはそんな風に思わなかったそうです。
原因は未だに不明です。
ただ、2月からずっと仕事が忙しくて、朝早くから夕方遅くまでずっと留守番させてました。帰ってからも散歩してご飯食べて寝る、という生活の繰り返しで、何かを見逃したのだと思います。
前日、穴を掘ったり様子がおかしかったのに、私たちは気がつきませんでした。ソルトはきっと、自分が死んでしまうことがわかっていたのだと思います。
シュガーとミルグも。
ソルトが病院に行くとき、シュガーがソルトの口をなめてましたから。
息子が21日の午前1時頃に飛び起きたそうです。多分ソルトが亡くなったのはその時間だと言ってました。彼が言うならそうなんだと思います。ソルトは息子のガーディアンでしたから。
今日でソルトが亡くなって1ヶ月です。
後悔ばかりです。
最後は家で死なせてあげたかった。
なんで気づかなかったのかと、毎日ソルトを想います。
2日ほど一緒にいましたが、23日に火葬しました。ソルトが少しホッとしたような気がしました。
後から娘が気がついたのですが、ミルクが生まれたのが、5年半前の9月21日に午前1時くらいです。先生が夜中に出先から飛んで帰ってきてくれて、帝王切開で助けてくれなければ、シュガーもミルクも死んでたと思います。
偶然にも、5年半後の同じ時間に同じ病院でソルトは亡くなりました。
ソルトはシュガーとミルグを助けるために自分の命を削ったのかもしれないと、娘が言いました。
そうかもしれない、と思いながらも、やはり現実的な悔いは消えません。
沢山のワン友さんがソルトにお線香をあげに来てくれました。散歩でかわいがってくれたオバサンたちが泣いてくれました。ソルトは愛されていたんだと思います。
動物たちは愛しかもっていなくて、それを周囲に分け与えてなくなったら死んでしまうのだと息子が言ってました。
ソルトはみんなに愛を分け与えていたんだね。
きっと。
家に戻ってきたソルトの顔は優しく微笑んでました。
ごめんね。
そしてありがとう。
ソルトと出会えて私たちは幸せでした。
これからもずっと、一緒にいようね。